大阪市淀川区で浸水!下水管の老朽化と工事について。
不動産・相続について勉強中の、ワンダーランドMAIMAIです。本日、淀川区で下水管の工事中に起きたトラブルで、道路が陥没する事故が起きました。
私が住んでいる地域でも、下水道の工事は時々やっていて、夜帰宅する頃に、工事の為に道路が通行止めになっていて、迂回しなければならないことがあります。
今回は、大阪市の下水施設の老朽化の課題や、下水管の工事について書いていきます。
大阪市の下水道施設と老朽化の課題
大阪市では、明治27年から近代下水道の整備が進められ、膨大な下水道施設を保有しています。
しかし、高度成長期に整備された施設が耐用年数を迎え、老朽化が進む中、令和3年度時点で50年を経過した管きょは約2,200kmに達しています。
総延長は約4,970㎞であり、老朽化した管きょの急増が予測されています。
管きょとは、水路の総称で、主に地中に埋設した水道の排水や取水管(上水管と下水管)、または地表に出ている側溝のことです。
そして、2,200kmは、沖縄本島から北海道の稚内の、南北の距離くらいです。
京セラドームの周りは1周約600mなので、3,700周ほど回るくらいです。毎日10周して、1年間かかるくらいですね。
管きょの維持管理と工事の優先度
管きょの改築においては、「健全度」および「重要度」を考慮して「優先度」を判定し、計画的な維持管理・改築工事を実施しているようです。
老朽化した管きょを対象に詳細調査を実施し、管きょの不具合(変形・クラック、勾配、侵食、目地不良、侵入水)の判定結果に基づき5段階で「健全度」が評価されます。
また、管きょに破損等が発生した時に与える社会的影響・被害(リスク)を考慮し、
「重要度」として①管径、②人口密度、③地上の利用状況を評価し、
「健全度」とあわせて「優先度」を判定します。
管きょの改築においては、道路の陥没リスクの低減の観点から、管きょの劣化状態に応じて、道路陥没の可能性がある「安全面」で対策が必要な路線と、勾配不良など「機能面」で改築が必要な路線に区分し、「安全面」で改築が必要な路線を特に優先して改築が行われます。
改築工事の種類と流れ
老朽化した下水管の改築工事には「管更生」や「布設替え」があります。
管更生は道路を掘り返らずに内部を補強し、布設替えは既設の管を撤去して新しい下水管を埋設します。
管更生工事では、事前調査や事前処理を経て、特定の工法により管内部を補強します。
堺市水道局のホームページにあった図がわかりやすいので載せておきます。
マンホールを開けて、老朽化した下水管の内側に「管更生材」を引き込み、次に蒸気や空気等で「管更生材」をふくらませ、固めます。
完全に固まったら完成となります。完全に固まった管更生材は新たに入れた下水管と同等の性能を発揮します。
管更生工事は、マンホール間の1区画で、工事自体は3日ほどで終了しますが、連続で工事ができず日を開けて施行しなければならないので、事前調査から工事完了までトータルで1ヶ月半ほどの期間を要します。
事前調査では、2時間ほどかけて管の状態の確認や内面の清掃をします。
その後2週間ほど空けて、事前処理が行われます。
事前処理では、4時間程度かけて木の根などの障害物を撤去します。
その後1ヶ月程度空けて、管更生工事が行われます。
工事では、下水管に管更生材を引き込み、固めるので、8時間程度の時間がかかります。
布設替えは、道路を直接掘って、既設の下水管を撤去した後に、新たな下水管を埋設する工法です。
管更新工法を使う事ができない場合に行われる、道路の通行止めや車線規制、断水も伴うことがある大がかりな工事です。
水道管の布設は、1本ずつ掘って、布設して、埋めるを繰り返しながら、1日約20~30mずつ進んでいきます。
昼間に施工した場合には、作業終了時に舗装の仮復旧を行い、夜間は通常通り通行することができるようにしたり、断水や通行止めの影響を考えて夜間に工事が行われたりしています。
周辺住民には工事のお知らせが配布され、工事現場での車両出入に注意が呼びかけられます。
まとめ
耐用年数を超えた下水道施設が増え、老朽化した管きょの急増が予測されているため、水道管の工事は今後も多く行われることでしょう。
今回のトラブルではけが人が出なかったことが、不幸中の幸いですね。
今後このようなトラブルや事故が起こらないことを願うばかりです。
不動産や相続についてお困りの時は、是非ワンダーランドにご相談下さい。
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