不動産業界におけるカスタマーハラスメント
なんば大国町の不動産エージェント ワンダーランド・久保田 博です。
近年、不動産業界におけるカスタマーハラスメント(以下、カスハラ)の問題が深刻化しています。取引の高額さや契約の複雑さから、顧客の期待や要求が高まり、それが過度なクレームや不適切な言動につながるケースが増加しています。本記事では、不動産業界におけるカスハラの実態、具体的な事例、そしてその対策についてブログをUPします。
カスタマーハラスメントとは
カスタマーハラスメントとは、顧客からのクレームや要求の中で、その手段や態様が社会通念上不相当であり、労働者の就業環境を害する行為を指します。具体的には、暴言、威圧的な態度、無理な要求、長時間の拘束などが該当します。厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」では、これらの行為がカスハラとして定義されています。
不動産業界におけるカスハラの実態
不動産業界では、他の業界と比較してカスハラの発生率が高いとされています。株式会社LIFULLが行った調査によれば、週1日以上接客業務に携わる不動産従事者の34.2%が直近3年間でカスハラを経験しています。特に30代以下の男性従業員の被害が多いことが報告されています。
カスハラが発生しやすいシーン
同調査によると、カスハラが最も多く発生するのは「問い合わせ対応時(電話やメール等)」であり、対面での接客よりも非対面のコミュニケーションで発生しやすい傾向があります。
カスハラの具体的内容
カスハラの内容としては、以下のようなものが挙げられます:
・無理な要求:例えば、契約に関する不当な値引き要求や、提供サービスの範囲を超えた要望など。
・高圧的な態度・発言:命令口調や威圧的な言動で従業員にプレッシャーをかける行為。
・暴言や脅迫:人格を否定するような言葉や、脅迫的な発言。
これらの行為は、従業員の精神的な負担を増大させ、業務遂行に支障をきたす原因となります。
不動産業界特有のカスハラ事例
1. 契約時の費用に対する過度なクレーム
顧客が契約時の初期費用(敷金、礼金、仲介手数料など)に対して、理解不足や誤解から過度なクレームをつけるケースがあります。例えば、礼金が返金されないことに対する不満から、執拗に返金を求めるなどです。
2. 営業時間外での対応強要
顧客が自身の都合を優先し、深夜や早朝、定休日などの営業時間外に対応を強要するケースもあります。これにより、従業員の私生活が侵害され、ワークライフバランスが崩れる原因となります。
3. 内見時の不適切な言動
物件の内見時に、顧客が女性営業担当者に対してセクシャルハラスメントを行う事例も報告されています。これは、従業員の安全と尊厳を脅かす重大な問題です。
カスハラが企業に与える影響
カスハラは、企業に対して以下のような悪影響を及ぼします:
・従業員の健康被害:精神的ストレスの増加により、うつ病や適応障害などの健康問題を引き起こす可能性があります。
・業務効率の低下:従業員がカスハラ対応に追われることで、本来の業務に集中できず、生産性が低下します。
・人材流出:過度なストレスから離職を選択する従業員が増加し、人材確保が困難になります。
・企業イメージの低下:カスハラ問題が公になることで、企業の評判が悪化し、顧客離れや新規顧客獲得の妨げとなります。
これらの影響を最小限に抑えるためにも、適切な対策が必要です。
カスハラへの具体的な対策
対策の具体化と制度化
不動産業界においてカスハラに対処するためには、組織的な取り組みと従業員一人ひとりの意識向上が不可欠です。ここでは有効とされる対策を具体的に紹介します。
不動産業界におけるカスハラ対策の具体策
1. マニュアル整備と研修の実施
カスハラが発生した際の対応フローを明確化したマニュアルを整備し、全従業員が共有することが重要です。また、研修を通じて具体的な対応スキル(例えば、冷静な対話術や境界線の引き方)を身につけることで、従業員の心理的負担を軽減できます。
2. 記録の徹底とエスカレーション体制の構築
カスハラが疑われる言動を受けた際には、その日時・内容・顧客の情報などを正確に記録し、上長や法務部門へエスカレーションできる体制を作ることが不可欠です。これにより、従業員が一人で対応を抱え込むことを防げます。
3. 明確な対応基準の提示
過度な要求や不当な言動に対しては、毅然とした対応をとることが求められます。例えば、「弊社では○○のような対応は行っておりません」と明言し、場合によっては取引を中止する選択肢も用意しておく必要があります。
4. 外部相談窓口の設置
社内で対応が難しい場合に備え、弁護士や専門カウンセラーと連携した外部相談窓口を設けることで、従業員の安心感を高め、精神的ケアを実現できます。
組織文化の見直しと社会への啓発
1. 組織文化の見直し
カスハラを『受け入れてしまう風土』がある職場では、どんな対策も効果が限定されます。従業員の安全と尊厳を守ることが企業の責務であるという認識を、経営層から現場まで一貫して持つ必要があります。
2. 社会全体への啓発活動
カスハラは企業だけの問題ではなく、社会全体のモラルや消費者行動の問題でもあります。業界団体や行政と連携し、「顧客であっても一線を越える言動は許されない」という認識を啓発するキャンペーンや発信も効果的です。
3. 法的整備の後押し
現在、カスハラに対する法的な明確な規制は不十分ですが、労働安全衛生法などに基づく措置義務を強化するよう、国や自治体への働きかけも必要です。今後は「従業員を守る義務」が企業により明示的に課される法制度の整備が望まれます。
結論:従業員を守るための文化と制度の再構築
不動産業界におけるカスタマーハラスメント問題は、単なるクレーム対応の延長ではなく、企業の持続可能性に直結する重要な課題です。高額かつ複雑な取引を扱う業界特性ゆえに、顧客との接点におけるストレスが顕著であり、それを放置すれば人材流出・業績悪化・評判低下といった悪循環を招きます。
そのためにも、単発の対策で終わるのではなく、
①従業員を守る制度整備
②顧客との健全な関係の再定義
③業界を越えた連携による社会的啓発という
三位一体の取り組みが求められます。『顧客は神様』という時代は過去のもの。今こそ、『従業員もまた企業の宝であり、守られるべき存在である』という価値観への転換が必要です。
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
・HP: https://www.0120720901.com/
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住所:大阪市浪速区敷津西1-1-25
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大阪ミナミ 高島屋前の戎橋筋にあった、大阪市立精華幼稚園・精華小学校の出身です。現在エディオン。
なんばスケート場・なんばプール・千日ファミリープール、今あるマルイの地下にあった、ゲームセンター等を幼稚園の時から遊び場にし、小学生の時は、友達の雀球・アレンジボール、コインゲームセンター、雀荘などで遊び呆けて育ちました。
世間では、そんな風うに育てば、ろくな人では無いと思われるか知れませんが、門前の小僧みたいなもので、何をすれば駄目なのか、何をすれば良いのか、がわかるようになったように思います。
そんなこんなで今があります。
「戦争」「コロナ禍」「地震」「円安」「デフレ」。一体この不況はいつまで続くのでしょうか。多くの国民がこの暗いトンネルの出口を探そうとあえいでいます。
不動産業というのは、世間の人から客観的に見ても、「何か恐い」「騙される」「うそをつかれる」「ふっかけられる」等の先入観で判断されがちです。事実、我々不動産業者が同業者を見ても、「狐とタヌキの化かしあい」の様なところも事実あります。その様な部分を改善しょうともせず、勉強をせず営業努力も怠って業界自体も現在に至っています。
そのような中、やはり、お客様の喜びなしではやっていけません。私たちはお客様の笑顔を見るために、本当にいいサービスを本当に喜ばれるように、生意気かも知れませんが、感謝されるお客様をどれだけ創る事ができたのかが大切だと考えています。
しかし、現実は非常に厳しい。まずは、その訳をお聞きください。土地建物の売買の場合、売り物件はどうしても、知名度のある、信用力のある、大手に流れてしまいます。
買いの場合は、極端な話し、手数料が安ければと言われるお客さんもいらっしゃいます。要は業者などどこでもよく、ちゃんと取引が出来れば購入してくれます。 買うのはどこの不動産屋でも同じ!しかし、売るの時は、大手!と言う心理がはたらいています。
大手と街の不動産屋の大きな違いは、資金力・信用力はもとより、取引時の重要事項説明書などの書類関係など調査力と、丁寧さです。街の不動産屋は、道路・ガス・上下水道・隣地境界・道路関係などの面倒のかかる調査は最近やっと当たり前になってきました。全ての不動産屋がいい加減では決してありませんが、でも、私も含めてそうかも知れませんが、不動産屋などをやろうとする人は、一発逆転ホームランを狙うような、楽して儲けようと思う人が多いのも確かだとおもいます。
ワンダーランドの沿革は昭和33年に私の父が難波歌舞伎座裏で南新商事創業(不動産業 免許番号第1590号)。南新商事のお客様を受けつがず、平成2年敷津西に、何とか一年分の生活費を工面し有限会社ワンダーランドをオープン。ゼロからのスタートでした。
平成2年と言うと、バブルの絶頂期で土地を2~3週間も物件を抱くと数百万円も儲かるという時代でした。売買のお客様には金額も張るため、本当の歳(27歳)は言えず、33歳ですと嘘を言わないと信用もされません。
そして、不動産業さえすれば儲かると錯覚し、営業を始めたのですが、土地の値段も坂を転げ落ちるように下がり、なかなか売買の仲介ができませんでした。
私自身、まだ弱冠27歳で、妻と二人で事務所にいるだけで電話もかからず、月に1件賃貸の契約が出来れば良いほどで、売買などは皆無でした。幼い子供がいたために、事務所の2階には子供を寝さす部屋として2畳の和室(現在もあります)を作りました。妻と子を養うどころか、不動産業だけではどうにもならず、妻もパートに行き、そして、夜は子供が寝静まってから、なんとか輪転機のリースが通った機械で寒い冬も、暑い夏も、チラシ作成し、それを妻と二人で配りに歩きました。しかし、結果を出すことが出来ず。妻には迷惑ばかりをかけていました。
なんとか、かんとか5年ぐらい持ちこたえることができ、その頃から1人2人とスッタッフにも恵まれ賃貸にも力を入れ、売買と賃貸の両輪で営業を進め、おかげさまで、平成11年6月に、大阪市浪速区元町1丁目(私の実家)に2店舗目を出すことが出来ました。(2020年に難波店閉店)
いくらワンダーランドが儲らなくても、嘘をついて儲けたくはありません、お客様に喜んで戴き「また使ってやる」と言われなければと考えております。
皆様に支えられて、浪速区内の元町・敷津西・敷津東・大国・難波中・戎本町の木津中校区での売買・賃貸の仲介実績をあげられるようなりました。
その間、小学校や中学校のPTAの会長や地域のお手伝いをさせて頂くようになり、賃貸管理も雪が春の日差しで徐々に溶けるように、任せて頂けるようになりました。
今は、この様にいろんな角度から応援してくれた皆さんに感謝しています。現在スタッフは私・妻を含め7名(内宅建士6)です。
幸せ感は人それぞれ違うかも知れませんが、今ある自分は皆さんのおかげで生活できる事に心より感謝し、皆さんの喜んでいる顔を思い浮かべ、一意専心に物事にあたっていきます。
好きな言葉 死は好むべきにも非ず、亦悪むべきにも非ず。 道尽き心安んずる、便ち是死所。 世に生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。 心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。