宅建士保険、加入する意味はあるのか?
なんば大国町の不動産エージェント ワンダーランド・久保田 博です。
1️⃣ そもそも「保険のターゲット」がズレている
宅建取引のトラブルで訴えられるのは、法人としての宅建業者が大半。
宅建士個人が「被告」に指名される例はごくわずかです。
ところが宅建士保険は、**“宅建士が直接賠償責任を負ったとき”**しか払わない――。
つまり現場の実態と補償のスイートスポットが噛み合っていません。
使用者責任で会社がフロントに立つ以上、
個人保険が発動する舞台そのものがほとんど用意されていないのです。
2️⃣ 「団体だから安心」は本当か
▸ 省略された重要事項説明
代理店の宅建ブレインズは、はがき1枚で加入完了というケースまで報告されています。
約款も満期案内も届かず、
「何をカバーしないのか」さえ知らされていない加入者が少なくありません。
▸ 損保ジャパンの“知らんぷり”構造
損保は「協会が窓口」「代理店が説明」と分業を盾に、
被保険者の声を直接拾わない体制を放置。
顧客本位の業務運営(FID)を掲げても、
実務では“誰も責任を取らない”迷路が温存されています。
3️⃣ 結局、保険金は下りない?
訴訟で宅建士が名指しされなければ不払い。
名指しされるシナリオ自体がレア → 宝くじより低い発動率
「心のお守り」にはなるかもしれませんが、
保険料は売上から確実に流出します。
4️⃣ 代替策──業者保険+弁護士費用特約で実戦仕様に
・宅建業者賠償責任保険
・契約主体=法人。現実の訴訟構造にフィット。
・少額短期の弁護士費用保険(例:ミカタ)
・補償上限は低いが、示談交渉コストを小回りよく吸収。
「会社を守る任意保険」+「実費の飛び火を抑える特約」
──この二段構えの方が、保険料対効果は段違いに高い。
5️⃣ わたしの結論
1.宅建士保険は解約 ――事実上“使えない”なら払わない。
2.法人リスクに合わせた保険を再設計
3.協会・代理店には改善要求を継続
・省略された説明義務を是正し、
・情報格差で会員を惑わせない仕組みを作る。
4.金融庁・消費者庁への意見提出も辞さず
・業界構造を変えるには外圧が効く。
6️⃣ 未来への宿題
・DX時代の不動産トラブルは、
説明義務違反よりデータ漏えい・サイバー事故が主戦場になる可能性大。
・保険設計も“個人 vs 会社”の二元論を超え、
「プロセス全体を守る」視点へシフトすべきと考えます。
まとめ
「入っておけば安心」ではなく、
「本当に払われるのか」を先に検証せよ。
保険は「転ばぬ先の杖」――でも杖が紙ストローでは意味がありません。
掛け捨ての出費を“経営の筋肉”に変えるには、リアルに発動する保険を選ぶのみ。
同業者のみなさん、数字と条文で武装しつつ、
“保険リテラシー”こそ最大のリスクヘッジにしていきましょう。
今回も宅建協会の外郭団体が代理店をしているので、再度ブログを作成しましたが、何回も言いますが、宅建業の免許は個人の場合はその代表者に、法人の場合はその法人に宅建業の免許を交付しているので、宅建業者保険(弁護士保険)にしてもらった方が、不動産同業者の皆さんも良いと思うはずです。
訴えられたり、訴訟費用を支払うのは、宅建業者自身です。
皆さん、なったときでは遅いです。
もっと、宅建士保険も業界も不動産業をしっかり見つめていきましょう。
不動産相続の事や不動産についてお困り事やご相談事は、是非、ワンダーランド久保田にお問い合わせください。
お待ち申し上げております。
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
・HP: https://www.0120720901.com/
https://www.720901.com/
https://www.720.co.jp/
・mail [email protected]
・
住所:大阪市浪速区敷津西1-1-25
Tel: 0120-720901(なにわくで一番)
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Fax: 06-6643-3363
Fax: 06-6647-3363
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大阪ミナミ 高島屋前の戎橋筋にあった、大阪市立精華幼稚園・精華小学校の出身です。現在エディオン。
なんばスケート場・なんばプール・千日ファミリープール、今あるマルイの地下にあった、ゲームセンター等を幼稚園の時から遊び場にし、小学生の時は、友達の雀球・アレンジボール、コインゲームセンター、雀荘などで遊び呆けて育ちました。
世間では、そんな風うに育てば、ろくな人では無いと思われるか知れませんが、門前の小僧みたいなもので、何をすれば駄目なのか、何をすれば良いのか、がわかるようになったように思います。
そんなこんなで今があります。
「戦争」「コロナ禍」「地震」「円安」「デフレ」。一体この不況はいつまで続くのでしょうか。多くの国民がこの暗いトンネルの出口を探そうとあえいでいます。
不動産業というのは、世間の人から客観的に見ても、「何か恐い」「騙される」「うそをつかれる」「ふっかけられる」等の先入観で判断されがちです。事実、我々不動産業者が同業者を見ても、「狐とタヌキの化かしあい」の様なところも事実あります。その様な部分を改善しょうともせず、勉強をせず営業努力も怠って業界自体も現在に至っています。
そのような中、やはり、お客様の喜びなしではやっていけません。私たちはお客様の笑顔を見るために、本当にいいサービスを本当に喜ばれるように、生意気かも知れませんが、感謝されるお客様をどれだけ創る事ができたのかが大切だと考えています。
しかし、現実は非常に厳しい。まずは、その訳をお聞きください。土地建物の売買の場合、売り物件はどうしても、知名度のある、信用力のある、大手に流れてしまいます。
買いの場合は、極端な話し、手数料が安ければと言われるお客さんもいらっしゃいます。要は業者などどこでもよく、ちゃんと取引が出来れば購入してくれます。 買うのはどこの不動産屋でも同じ!しかし、売るの時は、大手!と言う心理がはたらいています。
大手と街の不動産屋の大きな違いは、資金力・信用力はもとより、取引時の重要事項説明書などの書類関係など調査力と、丁寧さです。街の不動産屋は、道路・ガス・上下水道・隣地境界・道路関係などの面倒のかかる調査は最近やっと当たり前になってきました。全ての不動産屋がいい加減では決してありませんが、でも、私も含めてそうかも知れませんが、不動産屋などをやろうとする人は、一発逆転ホームランを狙うような、楽して儲けようと思う人が多いのも確かだとおもいます。
ワンダーランドの沿革は昭和33年に私の父が難波歌舞伎座裏で南新商事創業(不動産業 免許番号第1590号)。南新商事のお客様を受けつがず、平成2年敷津西に、何とか一年分の生活費を工面し有限会社ワンダーランドをオープン。ゼロからのスタートでした。
平成2年と言うと、バブルの絶頂期で土地を2~3週間も物件を抱くと数百万円も儲かるという時代でした。売買のお客様には金額も張るため、本当の歳(27歳)は言えず、33歳ですと嘘を言わないと信用もされません。
そして、不動産業さえすれば儲かると錯覚し、営業を始めたのですが、土地の値段も坂を転げ落ちるように下がり、なかなか売買の仲介ができませんでした。
私自身、まだ弱冠27歳で、妻と二人で事務所にいるだけで電話もかからず、月に1件賃貸の契約が出来れば良いほどで、売買などは皆無でした。幼い子供がいたために、事務所の2階には子供を寝さす部屋として2畳の和室(現在もあります)を作りました。妻と子を養うどころか、不動産業だけではどうにもならず、妻もパートに行き、そして、夜は子供が寝静まってから、なんとか輪転機のリースが通った機械で寒い冬も、暑い夏も、チラシ作成し、それを妻と二人で配りに歩きました。しかし、結果を出すことが出来ず。妻には迷惑ばかりをかけていました。
なんとか、かんとか5年ぐらい持ちこたえることができ、その頃から1人2人とスッタッフにも恵まれ賃貸にも力を入れ、売買と賃貸の両輪で営業を進め、おかげさまで、平成11年6月に、大阪市浪速区元町1丁目(私の実家)に2店舗目を出すことが出来ました。(2020年に難波店閉店)
いくらワンダーランドが儲らなくても、嘘をついて儲けたくはありません、お客様に喜んで戴き「また使ってやる」と言われなければと考えております。
皆様に支えられて、浪速区内の元町・敷津西・敷津東・大国・難波中・戎本町の木津中校区での売買・賃貸の仲介実績をあげられるようなりました。
その間、小学校や中学校のPTAの会長や地域のお手伝いをさせて頂くようになり、賃貸管理も雪が春の日差しで徐々に溶けるように、任せて頂けるようになりました。
今は、この様にいろんな角度から応援してくれた皆さんに感謝しています。現在スタッフは私・妻を含め7名(内宅建士6)です。
幸せ感は人それぞれ違うかも知れませんが、今ある自分は皆さんのおかげで生活できる事に心より感謝し、皆さんの喜んでいる顔を思い浮かべ、一意専心に物事にあたっていきます。
好きな言葉 死は好むべきにも非ず、亦悪むべきにも非ず。 道尽き心安んずる、便ち是死所。 世に生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。 心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。