特化型賃貸物件で収益アップ！具体的な設備投資とは？

不動産・相続について勉強中の、ワンダーランドMAIMAIです。

最近、東京の建築会社で、音楽マンションに特化した賃貸マンションの建築を行い、賃貸マンションの収益性を高めているという記事を読みました。

具体的にどの様な設備投資が必要なのか、特定のニーズに特化した賃貸物件にはどの様なものがあるのかを調べてみました。

1．音楽マンションの成功例
２．既存建築物の防音リフォーム
３．他の特化型賃貸物件の例
４．特化型物件の導入による収益性の向上
５．まとめ

1．音楽マンションの成功例

防音性能を高めた「音楽マンション」は、音楽を愛する人にとって理想的な住環境を提供する賃貸物件です。

自宅で音楽を楽しむためには、防音設備が重要になります。

東京の某建築会社では、以下のような設備を導入しているようです。

二重サッシ

窓には二重サッシを採用し、外部からの騒音をシャットアウトすると同時に、室内の音が外に漏れるのを防ぎます。これにより、音楽を演奏する際の外部への影響を最小限に抑えることができます。

二重天井・二重床

天井と床も二重構造にすることで、上階や下階への音の伝わりを大幅に軽減します。これにより、上下階の住民への騒音被害を防ぎ、快適な居住環境を提供します。

機械換気設備

換気を行う際にも音が外に漏れないよう、専用の機械換気設備を設置しています。これにより、室内の空気を新鮮に保ちながら、音漏れを防ぎます。

遮音性の高いコンクリート

水分量の少ないコンクリートに通常より多くの振動を加えて密実性を高めた独自のコンクリートを使用し、耐久性や機密性、遮音性を向上させています。
この技術により、建物全体の防音性能が高まり、住民が安心して音楽を楽しむことができます。

専用スタジオの設置

音楽マンションでは、専用スタジオが共有スペースに設けられています。

スタジオにはピアノが設置されており、グループでの練習にも対応しています。

スタジオが併設されている賃貸物件では、スタジオの稼働率が高く、居住スペースとして賃貸に出すよりも収益性が高いとのことです。

この建築会社は音大生などに向けて防音賃貸住宅を建設したいというオーナーの相談を受けて、音楽マンションの建築を始めたそうです。

実際には入居者の8割が、趣味で音楽を楽しむ社会人であり、自室でいつでも演奏できるということから、相場賃料から8000～10000円アップが可能となったそうです。

２．既存建築物の防音リフォーム

既に建築されている賃貸マンションでも、防音対策を施すことで音楽マンションに近い環境を実現することが可能です。

その方法と費用を挙げていきます。

二重サッシの取り付け

窓に二重サッシを設置することで、外部からの騒音を防ぎ、室内の音漏れも防ぎます。費用は1部屋あたり数十万円程度です。

二重天井・二重床の施工

天井と床を二重構造にすることで、防音性能を大幅に向上させることができます。施工費用は部屋の大きさによりますが、数百万円が目安です。

防音室の設置

部屋全体の防音が難しい場合、1畳程度の防音室を設置する方法もあります。

これにより、楽器の演奏や、近年増えている動画配信などのニーズに対応できます。防音室の費用は、1畳程度で約50万円から100万円程度です。

３．他の特化型賃貸物件の例

①ペット可マンション

ペットを飼うことができる賃貸物件は、ペットと共に暮らす人にとって非常に人気があります。
ペット用の設備（ペット対応の床材、ペット専用洗い場など）を設けることで、ペットを飼う家庭にとって魅力的な住環境を提供できます。

これにより、競争力を高め、収益性を向上させることが可能です。

浪速区でも、ペット可のマンションが非常に少なく、空きが出てもすぐに申し込みが入るのが現状です。
また、ペットの種類や頭数に制限があることが多く、特に猫を2匹飼っている場合などは部屋探しが難しくなります。

2. シニア向けマンション

高齢者に配慮した設計がなされた賃貸物件も需要があります。

バリアフリー設計や、24時間対応の緊急コールシステムなどを導入することで、シニア層に安心して暮らせる住環境を提供できます。

こうした物件は、シニアマーケットに特化することで高い入居率を維持することができます。

3. コワーキングスペース付きマンション

リモートワークの普及に伴い、住まいと仕事場を兼ね備えた賃貸物件も注目されています。共用のコワーキングスペースや、インターネット環境を充実させることで、在宅勤務を行う入居者にとって魅力的な住環境を提供できます。

これにより、賃料のプレミアムを設定することが可能です。

４．特化型物件の導入による収益性の向上

特定のニーズに対応する設備投資を行うことで、賃貸物件の付加価値を高めることができます。
これにより、賃料を相場より高く設定することが可能となり、収益性の向上が期待できます。

しかし、特定のニーズに絞ることで空室のリスクも伴います。

立地がそのニーズに合っているか、設備投資額が見合うものかを慎重に検討し、どのように賃貸マンション経営を進めていくかを考えることが重要です。

５．まとめ

特化型賃貸物件の導入は、入居者の満足度を高め、収益性を向上させる有効な手段です。

音楽マンションをはじめ、ペット可マンション、シニア向けマンション、コワーキングスペース付きマンションなど、さまざまなニーズに応える物件を提供することで、賃貸市場での競争力を強化することができます。

具体的な設備投資や費用についてのご相談は、ワンダーランドまでお問い合わせください。

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