高齢者向け住宅・施設の特徴や費用
不動産・相続について勉強中の、ワンダーランドMAIMAIです。
高齢者向けの住宅は、高齢者が安全で快適な環境で生活し、必要なサポートやケアを受けることができる場所として、ますます需要が高まっています。
今回のブログでは、いくつかの異なるタイプの高齢者向け住宅に着目し、特徴や費用について説明します。
サービス付き高齢者向けマンション
サービス付き高齢者向けマンションは、高齢者が自立した生活を送るための施設です。
一般的には、24時間体制で利用可能なサポートサービスが提供され、食事、清掃、医療管理などの日常生活のニーズに応えることができます。
また、レクリエーションや社交活動の機会も提供され、社会的な交流を楽しむこともできます。
大阪府内にも複数あり、ホームページで概要を調べました。
契約としては、賃貸借契約となり、賃料や管理費支払う事になります。
入居時に前払い賃料として、まとまった金額を支払い、その後は月々で管理費や食費を払っていくものや、少額の初期費用を支払い、その後は毎月家賃や管理費を払っていく、通常のマンションと同じような形態のものもがあり、支払額はその施設によって大きく違います。
具体的に調べた施設について、記載していきます。
自立型サービス付き高齢者住宅A
大阪府内自立型サービス付き高齢者住宅Aは、24時間有人管理で食堂や交流スペースがある賃貸住宅です。
緊急時の対応や生活相談、食事サービスや交流イベントが開催されるという特徴があります。
24時間有人管理というのは、受付の方や警備員が24時間体制で常駐していて、看護師が常駐しているわけではないようです。
居室内には緊急通報ボタンや人感センサーがあり、一定時間部屋で動きがない場合は異常発生として自動通報するシステムがあります。
プロの料理人による食事サービスがあり、昼食は594円、夕食は847円で2日前までに予約すると用意してもらえます。
賃貸借契約で初期費用は合計40~70万円、毎月の支払いは家賃と共益費、生活支援サービスの合計で18万円です。
部屋のグレードにより金額は変わるようです。2人で入居の場合は、月額31万円となります。
入居条件は、自立して生活ができることで、その後介護が必要になっても在宅介護サービスを利用して住み続けることが可能です。
サービス付き高齢者向けマンションB
兵庫県内サービス付き高齢者向けマンションBは、終身建物賃貸借契約となり、入居時の年齢に合わせて前払い賃料を支払い、その後は月額管理運営費を毎月支払います。
マンション内のフロントでは、宅配の代理受け取りやタクシーの手配、買い物の代行もしてもらえます。
施設内の共用施設として、大浴場、サウナ、ビリヤード場、カラオケ、麻雀、ダイニングがあります。
ダイニングでは、リゾートホテルが監修した本格グルメが味わえるそうです。
また、施設内に看護師が365日24時間常駐しており、緊急時の対応、健康相談や血圧測定などの定期的なヘルスチェックをしてもらえます。
施設内にクリニック、整骨院も併設されています。
居室内には直接フロントにつながるインターホンや緊急コールボタンがあり、かなり充実したサービスが受けられる施設です。
前払い賃料は、
60~69歳 4,300万円~2億2,500万円
70~74歳 3,300万円~2億1,500万円
75~79歳 2,700万円~1億6,600万円
80~84歳 2,500万円~1億3,000万円
85歳以上 2,000万円~1億700万円
とありました。かなり額に差がありますが、部屋のグレードによるようです。
月額管理運営費は13.7万円です。
実は2年前にも費用を調べていたのですが、そのときよりも明らかに値上がりしています。
前払い賃料は1,500万円ほど値上がりし、月額の管理運営費は2,000円値上がりしています。
このマンションBの入居条件は、歳60歳以上で自立生活が可能な方、身元引受人を立てることのできる方です。
自立の状態から、要支援、要介護、ターミナルまで入居し続けることができ、何かで入院し退院してきたときは、退院1回につき7日まで併設された介護棟で介護を受けられます。
介護付き有料老人ホーム型高齢者向けマンション
介護付き有料老人ホーム型高齢者向けマンションは、高齢者が介護や看護のサポートを必要とする場合に適しています。
ここでは、医療スタッフが常駐し、入居者の健康状態を管理し、日常生活の支援を行います。
介護付きマンションは、個々のニーズに合わせたケアを提供し、安心して生活を送ることができる環境を提供します。
こちらも具体的に調べた施設について記載します。
有料老人ホームC
大阪府内有料老人ホームCは、イベントやサークル活動が行えるラウンジ、予約なしで食事がとれるダイニング、ティーラウンジ、ビリヤードルームや麻雀が楽しめるゲームルームがあります。
居室内はもちろんバリアフリーで作られていて、緊急コールや安全センサーが完備されています。
施設内に看護師が24時間常駐しており、クリニックも館内にあり、体調不良時には速やかに対応してもらうことができます。
入居時に一時金2,000~9,000万円と健康管理費550万円、
その後は
管理費12万円と食費7万円で毎月約19万円に
水道光熱費実費分の費用がかかります。
これは1人で入居の場合で、
2人入居の場合は追加入居金として1,000万円+健康管理費550万円、
毎月の管理費と食費は2倍の38万円かかります。
入居時一時金の金額の違いは、部屋のグレードによる違いです。
例として65㎡で約5,900万円、45㎡で約3,400万円、37㎡で約2,800万円とありました。
15年以内で退去になった場合は、その年数に応じて返還金があります。
入居の条件は、70歳以上で自立している方で、要介護3を目安として一般居室での生活が困難になったときには、同法人が運営するさらに重度の介護を要する方も住むことができる有料老人ホームへの住み替えが検討されるようです。
住み替えにあたって新たな入居一時金の費用負担や管理費の増減はありませんと記載されていました。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは「特養」と呼ばれ、高齢者や障害を持つ方々が生活の支援や介護を受けながら長期間入居し生活することができる、公的な介護施設です。
運営母体は地方公共団体や社会福祉法人で、介護保険が適応されるため、比較的自己負担額は安くなります。
また、有料老人ホームのような入居一時金はなく、月々の利用料のみの負担です。介護サービス料は介護度や収入によって決定し、所得の低い方も利用しやすい施設です。
介護サービスの自己負担が1割の方の月額費用の目安は、
大部屋の利用で、月額9.7万円程度(要介護1)~10.5万円程度(要介護5)
個室の利用で、月額13.4万円程度(要介護1)~14.2万円程度(要介護5)
です。
年収が280万円以上ある場合は自己負担が2割、年収340万円以上の場合は3割負担となります。
介護サービス費1割負担分が2万円前後なので、2割負担の方は+2万円、3割負担の方は+4万円程度の負担となります。
費用の負担が少なく重度の介護を必要とする人も入所できるため、入居待ちの人が多く、入所したいときにすぐに入れるというものではありません。
数年待ちというケースもあるそうです。
公的施設のため、看護職員の配置基準が決められており、入居者100人に対して3人以上の看護師を配置する必要があります。
居室は相部屋が多く、病院に近いような印象です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、「老健」と呼ばれ、在宅復帰・在宅療養支援のための拠点となる施設、また リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設として位置付けられており、入所すると介護や看護の他に、医師の診察、リハビリ専門スタッフによる自宅復帰を目指すサポートを受けられます。
病院から退院した方の入居が多く、利用者100人に対して、医師は常勤で1人、看護職員は9人、介護職員は25人、リハビリ専門スタッフは1人の人員配置が規定さています。
医療スタッフが多く、手厚いケアが受けられますが、居室や生活設備は、個人のものではなく、ほとんどが共用のもので、病院の延長のような施設です。
一番の特徴は、リハビリ専門スタッフがいることで、しっかりとしたリハビリを受けて、自宅へ帰ることを目標に過ごす施設です。
公的施設のため介護保険が適用されるので、自己負担は特別養護老人ホームと同様、年収に応じて自己負担額が1~3割となり、費用はそれほどかかりません。
入居時の一時金はなく、月額で利用料を支払います。
個室の利用で、月額15万円程度、大部屋の利用で10万円程度の負担となります。
入所期間の目安は3~6ヶ月で、終の棲家として考える場所ではありません。
あくまで、自宅に帰るために、短期間リハビリを受けながら過ごす施設です。
特別養護老人ホームほどではないようですが、入居待ちとなりすぐに入れないケースもあるようです。
お金があるなら、最高のサービスが受けられる高齢者向けマンションで暮らしたい!
それぞれの住宅(施設)の特徴を、説明してきましたが、いかがでしょうか?
お金があって元気なら、充実したサービスや介護が付いた高齢者向けマンションに住みたいですね。
今回調べてみて、良いサービスを受けるためにはお金が必要なのだと、つくづく感じました。
施設の安全対策やセキュリティシステム、緊急時の対応策、施設内の設備や提供されるアクティビティを確認し、自身の予算やニーズ、興味やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
高齢者向け住宅は、今後も需要が増加することが予想されます。
高齢者の人口が増えるにつれ、より多様なニーズに応えた施設が求められていくでしょう。
今後も、より高品質で、より多様な選択肢が提供されることを期待しましょう。
高齢になっても、質の高い生活を送り、幸福に過ごすために、AFPの知識も活用して、老後の資金についてしっかりと考えていこうと思います。
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