助産師・看護師から不動産業界への転職から3ヶ月経っての感想
不動産・相続について勉強中の、ワンダーランドMAIMAIです。看護師での新採用の頃、採用3ヶ月とか1年で所感のレポートを出す課題がありました。
看護師時代に提出していたレポート風に、書いてみました。
ちなみに、後日、1年経っての所感も書いたので、良ければ読んでみて下さい。
こちらから↓
「助産師・看護師から不動産業界への転職から1年経っての感想」
看護師から不動産業界へ。今感じていること。
不動産業界に就職して3ヶ月が過ぎた。
あっという間だったというのが、正直な感想だ。
今まで会ったり話したりすることがなかったコミュニティの人と会い、いろんな考えに触れ、とても興味深く充実している。
私の経歴は、社会で稀だと思う。
看護師・助産師から不動産業への転職。
病院で勤務しているときは、病棟内を動き回り、患者さんの身の回りのことを手伝ったり、分娩の介助をしたり、育児のアドバイスをしたり、患者さんから病気や妊娠出産を経て揺れ動く思いや価値観などを教えてもらったり、たくさんの貴重な経験をさせてもらった。
現在は、不動産の取引や管理に絡んでくる、お客様それぞれの事情に対して、お客様の利益になる方法を考え、法律や税制について調べたり、賃貸や売買の相場を調べたりして、よりよい暮らしのお手伝いをさせてもらっている。
また、お客様も私たちも利益を得られるように、どうDXに対応していくかを考え、実践している。
全く畑違いの業界とも言われるが、稀だからこそ、分かること、できることがあると考えている。
看護師を目指した時に、人の役に立ちたい、ありがとうと言ってもらえるような仕事がしたいと思っていたが、職種が変わっても私の基礎になっているのはこの気持ちだ。
誰かが困ったときに助けられるように、日々学んでいる。
離れてみて感じた、看護師の真面目さ。
不動産業界に足を踏み入れてから、驚きや新たな発見がたくさんあった。
その中から、特に印象深かった3つを書いていこうと思う。
まず最初に感じたのは、
「看護師はとても真面目に働いている」
ということだ。
看護師をしている時には、正直同僚などに、もっと真面目に仕事に取り組んでほしいと感じることが多々あった。
しかし、離れてみると、多少の不真面目さはあっても、看護師はみんな、患者さんのために一生懸命仕事をしているということがよく分かった。
不動産業界の人が、不真面目だと言っているわけではないけれど、
自分の力の全部を注いで頑張るような姿は少ないと言うか、
サボれるならサボろうという姿勢とか、
資格(宅建)をとらなくても、スキルを上げなくても、勉強をしなくても、儲かればよいと考えたり(うちの代表が言ってました)、
自分の利益に直接結びつかないことは知らないふりというか、
気づかないというか・・・(代表曰わく:気づかないフリをしてるだけ)
そういう人の割合が、看護師よりは高いように思う。
この背景には、看護師の仕事は、儲けが見えにくいと言うことがあると思う。
看護師と不動産業の、サービス提供の違い。
これが2つめの発見だが、
看護師は自分がやった仕事とその利益を結びつけて考えにくい。
患者さんの身体を拭いたら何円とか、整った環境で退院できるように家族と話し合い、一生懸命調整したら何円とか、そのような見える利益はない。
厳密に言えば、処置やケア毎に診療報酬があり、点数で出るのだが、そんなこと考えながらケアをしている看護師はあまりいない。
一生懸命やることで、患者さんが信頼してくれたり、今まで言えなかった気持ちを吐き出してくれたり、感謝の言葉を言われたり、
私は、そういうお金とは違った物を報酬に、仕事を楽しんでいた。
自費診療をやっているクリニックとか、経営に関係している人は別かもしれないが、患者さんの医療費が高かったら、利益の大きい仕事をしたとかそういう風には感じない。
こんなに大きい額を支払って、患者さんは経済的に大丈夫かな? とか、
限度額申請しているかな? とか、
介護申請して安く受けられるサービスはないかな? とか、
サービスを提供する対象者への目線が違うのだと思う。
不動産を取り扱う人の社会的地位は?
3つめは、不動産を取り扱う人の社会的地位の不確実さだ。
不動産の取引を行うには、宅建士免許(免許は法人若しくは個人におりる)が必要だ。
いや、実際は必要ないのかもしれない。
現にブロカート(はしりと言うらしい)は実在する。宅建免許を持たない人達だ!
宅建士がしなければならないことは、重要事項の説明。
それ以外は宅建士でなくても良いのだ。
宅建士の試験は、誰でも受けることができる。
大学とか、専門科目を学んできているとかは関係ない。
そして、宅建士試験に受かって資格があるからといって、不動産取引をできるわけではない。
複雑な権利関係、日々変化する不動産の相場、民法、商法などの法律的な知識、お客様のニーズの把握、幅広い知識が必要となる。
多くの人にとって、不動産の取引は、一生に1度くらいの物で、多額のお金が動く。
それでも、契約したり、売手と買手をつないだりするのは、誰がやってもいい。
宅建士は、不動産取引の重要事項説明の時に出てきて、説明して押印(押印も電子取引では最近は不要となっているが)をするのが仕事だ。
そして、大きなお金が動くから、そこから利益を得ようと、ギラギラした人達が集まってくる。
お客様のためと言いながら、自分の利益を大きくすることを1番に考えている人も多くいると感じる。
皆さんは、不動産取引をするのは、どのような人がいいと思いますか?
私は、不動産取引をできる人は、弁護士とか医師とか、それくらいたくさん知識を習得し、ハイレベルな国家試験を合格した人にしぼった方がいいんじゃないかと思う。
それくらい、大きなお金の動きに関わっていて、正しい知識がないとお客様にとんでもない損益を与えてしまう。
これまでの経験を武器に、一生懸命頑張ります。
私は、両親に誠実さを教えられ育った。
そのため、嘘をつくことが苦手で、人の言葉を信じ、何でも真に受けることが多い。
そういう意味では、看護師は性に合っていたのかもしれない。
ただ、自分の大切な人が、不動産取引するときに、口の上手い大して知識のない、人が良さそうな営業マンの口車に乗せられて、その営業マンが1番得をするような事は絶対嫌だと思う。
インターネットやAIが発達し、多くの人がその恩恵を受けることができるようになった今の時代に求められるモノは、人の温かさや、一生懸命やることだと思う。
私には、適度に力を抜いて、知らないことも知っているように上手い言い回しをして、お客さんを喜ばせるような技術はないが、そういうズルさは、習得しようとしなくても自然と覚えていってしまうのだと思う。
今はとにかく、自分が知らないこと、上手く対応できなかったことをきちんと調べて、どんな課題にも正面から向き合い必要な知識を身につけ、
看護師の時に患者さんのために一生懸命やっていたことと同様にお客様の利益になるよう、喜んでもらえるようにまっすぐ一生懸命やっていきたい。
追伸:協会の懇親会で、ある社長さんから「この業界では、ホワイトは求めたらあかん。グレーでもなくブラックな世界やから!」と言われたことが、今も脳裏から離れない・・・凄い世界だ!
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
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