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2017年07月05日
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星野リゾートがディープな大阪に進出する「ホンマの理由」

引用

星野リゾートがディープな大阪に進出する「ホンマの理由」
フリーライター 南 文枝

 

 今年6月、大阪市浪速区の予定地へ行ってみた。

 JR新今宮駅で電車を降りると、ホームから、ぽっかりと空いた広大な土地が見える。面積は、約1万4000平方メートル。周りをフェンスで囲まれた土地には草が生い茂り、駐車場として使われた名残の舗装跡が残っている。

 もともとは、化粧品会社や金属会社の工場があった土地だ。市が昭和50年代、公園用地として取得した。昭和30~40年代にかけて、市内で子どもの数が急増、予定地近くの公園用地に中学校を建設することになり、その代替地が必要になったためだ。だが、取得後は公園として整備されることはなく、具体的な用途が定まらないまま、事実上、「塩漬け」の状態が続いていた。一時的に警察署の仮庁舎や臨時駐車場などにも使われたという。

 そうした中、今年3月、市の開発事業者公募で、星野リゾートが提案したホテルの建設計画が採用されたのだ。

 同社が市に提出した計画では、新しく建設するホテルは20階建てで、客室数は約600室。温浴施設や大阪の食文化を楽しめるレストランを設け、駅側にはホームから見渡せる緑の広場を作るという。街歩きやたこ焼きづくりなど、大阪の歴史や文化に触れるサービスも行う予定だ。宿泊価格帯は未定だという。

 予定地からは、大阪のシンボル的存在である「通天閣」や串カツで有名な繁華街「新世界」までは徒歩で約5分。20分ほど歩けば、300メートルの日本一高いビル「あべのハルカス」や、天王寺公園の芝生広場「てんしば」に着く。近くにはJRや南海電鉄、阪堺電車、地下鉄の駅があり、関西空港から鉄道で約40分、JR新大阪駅からは約25分という好立地だ。

 星野社長は今年4月に開かれた記者会見で、新今宮に進出する理由として、空港やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)など観光スポットへのアクセスのよさに加え、「大阪に自分がいる、と自覚できる」という街の雰囲気などを挙げた。

 新今宮駅を挟んで南側には、日雇い労働者の街として知られる「あいりん地区」もある。だが、星野リゾートの広報担当者は「新世界も観光地として知名度が上がり、てんしばエリアにはおしゃれなカフェやレストランが連なるなど、(周辺の)印象はだいぶ変わってきている。新ホテルがこの流れをさらに加速させ、にぎわいを創出できれば」とイメージ刷新に意欲的だ。

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