人を育成することの難しさ 〜武田節に学ぶ心得〜
なんば大国町の不動産エージェント ワンダーランド・久保田 博です。
戦国時代の名将・武田信玄。その人生は戦略と人心掌握の名手として語り継がれていますが、武田節にも象徴されるように、信玄公が心血を注いだのは、ただの軍勢の強化ではなく、人材の育成でした。人を育て、全体を束ねていくその難しさは、現代の私たちが直面する育成の課題と通じるものがあります。
「人は城、人は石垣、人は堀」
武田信玄は「人は城、人は石垣、人は堀」という言葉を残しました。優れた城郭や防御施設も重要ではあるが、最も大切なのは人材そのものであるという意味です。この言葉には、人材がただ存在するだけではなく、互いに補完し合い、全体として機能することの重要性が込められています。
しかし、この「人を城に育てる」というプロセスは、決して平坦な道ではありません。人それぞれの個性や能力が異なる中で、一人ひとりをどう育て、どう組織の一員として活躍させるのか。これは現代におけるリーダーシップや教育の場においても普遍的な課題です。
育成には時間がかかる
人材育成の難しさは、その「時間のかかり方」にもあります。一夜にして強い部下や後輩が育つことはありません。信玄が最強の騎馬軍団を育て上げたのも、長年の訓練と信頼関係の積み重ねがあってこそです。
現代でも、新人社員や後輩に何かを教えるとき、すぐに成果が出ないことに苛立ちを覚えることがあります。しかし、人が成長するには「学びの曲線」というものがあり、特に最初は吸収が遅く、停滞しているように見える時期もあるのです。これは決して失敗ではなく、土壌を整え、種を蒔き、じっくりと水を与える過程だと信じることが必要です。
人を信じることの難しさ
育成のもう一つの難しさは「信じること」です。武田信玄は、人を育てるにはまず信じることが必要だと悟っていました。信頼をもって任せることで、人は自らの力を最大限に発揮できるようになります。しかし、これには大きな覚悟が必要です。
誰しも失敗を恐れます。部下や後輩がうまくやれなかったときのリスクを考え、つい手を出しすぎたり、厳しすぎる評価を下したりしてしまうこともあるでしょう。しかし、武田軍の家臣たちは信玄の「任せてくれる」器の大きさに応えようとし、個々の力を高めていきました。現代でも、リーダーは人を見守り、信じることが大切です。
環境を整えることの重要性
武田節に象徴される信玄の強さの一つは、育成環境の整備にあります。例えば、信玄の家臣団は一枚岩のように見えますが、その中にはさまざまな個性を持つ人材が集まっていました。彼は一人ひとりの特性を見極め、適材適所で配置し、全体の調和を図ることに力を注ぎました。
現代においても、個々の能力を最大限に引き出すためには、適切な環境を用意することが不可欠です。誰もが同じ方法で学び、成長するわけではありません。それぞれのペースや特性を尊重しつつ、成長を促す環境を整えることが、育成者に求められる役割です。
忍耐と寛容さを持つ
人材育成には、忍耐と寛容さが求められます。武田信玄が長年かけて築いた騎馬軍団や軍略の成功は、一時の忍耐の成果といえるでしょう。短期的な結果を求めず、長い目で人を見守る姿勢が、信玄の強さの秘訣でした。
現代の育成でも、部下や後輩が思うように成長しなかったり、ミスを繰り返したりするとき、すぐに結論を出すのではなく、寛容さを持って接することが重要です。むしろ、失敗の中で学ぶことこそが成長の鍵であり、育成者としては失敗を許容し、その後の行動を支える覚悟が必要です。
人を育てることで自分も育つ
最後に、人を育成することは育成者自身の成長にもつながります。信玄が家臣を導きながら、自らも学び、成長していったように、人を育てるプロセスには多くの気づきと学びがあります。相手の立場に立ち、自分では気づけなかった視点や考え方を取り入れることで、育成者としての幅が広がり、より豊かな人格が形成されます。
「人育て」は生涯の道
武田節の精神には、「人育ては終わりのない道である」という教訓が込められているように感じます。短期的な成功や失敗に囚われず、長い目で人を信じ、導いていく。そこには多くの苦労が伴いますが、だからこそ人を育てることには深い価値があり、人生の充実をもたらしてくれるのではないでしょうか。
私たちが育成に取り組むとき、武田信玄の言葉を胸に刻み、「人は城、人は石垣、人は堀」という信念をもって歩み続けたいものです。
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
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大阪ミナミ 高島屋前の戎橋筋にあった、大阪市立精華幼稚園・精華小学校の出身です。現在エディオン。
なんばスケート場・なんばプール・千日ファミリープール、今あるマルイの地下にあった、ゲームセンター等を幼稚園の時から遊び場にし、小学生の時は、友達の雀球・アレンジボール、コインゲームセンター、雀荘などで遊び呆けて育ちました。
世間では、そんな風うに育てば、ろくな人では無いと思われるか知れませんが、門前の小僧みたいなもので、何をすれば駄目なのか、何をすれば良いのか、がわかるようになったように思います。
そんなこんなで今があります。
「戦争」「コロナ禍」「地震」「円安」「デフレ」。一体この不況はいつまで続くのでしょうか。多くの国民がこの暗いトンネルの出口を探そうとあえいでいます。
不動産業というのは、世間の人から客観的に見ても、「何か恐い」「騙される」「うそをつかれる」「ふっかけられる」等の先入観で判断されがちです。事実、我々不動産業者が同業者を見ても、「狐とタヌキの化かしあい」の様なところも事実あります。その様な部分を改善しょうともせず、勉強をせず営業努力も怠って業界自体も現在に至っています。
そのような中、やはり、お客様の喜びなしではやっていけません。私たちはお客様の笑顔を見るために、本当にいいサービスを本当に喜ばれるように、生意気かも知れませんが、感謝されるお客様をどれだけ創る事ができたのかが大切だと考えています。
しかし、現実は非常に厳しい。まずは、その訳をお聞きください。土地建物の売買の場合、売り物件はどうしても、知名度のある、信用力のある、大手に流れてしまいます。
買いの場合は、極端な話し、手数料が安ければと言われるお客さんもいらっしゃいます。要は業者などどこでもよく、ちゃんと取引が出来れば購入してくれます。 買うのはどこの不動産屋でも同じ!しかし、売るの時は、大手!と言う心理がはたらいています。
大手と街の不動産屋の大きな違いは、資金力・信用力はもとより、取引時の重要事項説明書などの書類関係など調査力と、丁寧さです。街の不動産屋は、道路・ガス・上下水道・隣地境界・道路関係などの面倒のかかる調査は最近やっと当たり前になってきました。全ての不動産屋がいい加減では決してありませんが、でも、私も含めてそうかも知れませんが、不動産屋などをやろうとする人は、一発逆転ホームランを狙うような、楽して儲けようと思う人が多いのも確かだとおもいます。
ワンダーランドの沿革は昭和33年に私の父が難波歌舞伎座裏で南新商事創業(不動産業 免許番号第1590号)。南新商事のお客様を受けつがず、平成2年敷津西に、何とか一年分の生活費を工面し有限会社ワンダーランドをオープン。ゼロからのスタートでした。
平成2年と言うと、バブルの絶頂期で土地を2~3週間も物件を抱くと数百万円も儲かるという時代でした。売買のお客様には金額も張るため、本当の歳(27歳)は言えず、33歳ですと嘘を言わないと信用もされません。
そして、不動産業さえすれば儲かると錯覚し、営業を始めたのですが、土地の値段も坂を転げ落ちるように下がり、なかなか売買の仲介ができませんでした。
私自身、まだ弱冠27歳で、妻と二人で事務所にいるだけで電話もかからず、月に1件賃貸の契約が出来れば良いほどで、売買などは皆無でした。幼い子供がいたために、事務所の2階には子供を寝さす部屋として2畳の和室(現在もあります)を作りました。妻と子を養うどころか、不動産業だけではどうにもならず、妻もパートに行き、そして、夜は子供が寝静まってから、なんとか輪転機のリースが通った機械で寒い冬も、暑い夏も、チラシ作成し、それを妻と二人で配りに歩きました。しかし、結果を出すことが出来ず。妻には迷惑ばかりをかけていました。
なんとか、かんとか5年ぐらい持ちこたえることができ、その頃から1人2人とスッタッフにも恵まれ賃貸にも力を入れ、売買と賃貸の両輪で営業を進め、おかげさまで、平成11年6月に、大阪市浪速区元町1丁目(私の実家)に2店舗目を出すことが出来ました。(2020年に難波店閉店)
いくらワンダーランドが儲らなくても、嘘をついて儲けたくはありません、お客様に喜んで戴き「また使ってやる」と言われなければと考えております。
皆様に支えられて、浪速区内の元町・敷津西・敷津東・大国・難波中・戎本町の木津中校区での売買・賃貸の仲介実績をあげられるようなりました。
その間、小学校や中学校のPTAの会長や地域のお手伝いをさせて頂くようになり、賃貸管理も雪が春の日差しで徐々に溶けるように、任せて頂けるようになりました。
今は、この様にいろんな角度から応援してくれた皆さんに感謝しています。現在スタッフは私・妻を含め7名(内宅建士6)です。
幸せ感は人それぞれ違うかも知れませんが、今ある自分は皆さんのおかげで生活できる事に心より感謝し、皆さんの喜んでいる顔を思い浮かべ、一意専心に物事にあたっていきます。
好きな言葉 死は好むべきにも非ず、亦悪むべきにも非ず。 道尽き心安んずる、便ち是死所。 世に生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。 心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。