宅建試験とAI時代の未来を考える
なんば大国町の不動産エージェント ワンダーランド・久保田 博です。
令和6年度の宅建試験が終了しました。
今年の合格点は37点と発表され、多くの受験者が厳しい試験を乗り越えたことと思います。
不動産業界に携わる者として、この結果から感じたこと、そしてAI時代における宅建士資格や不動産業界の未来について考えたいと思います。
1. 令和6年度宅建試験の合格ラインから見えるもの
今年の合格点が37点という結果は、受験された方にとっては決して簡単ではなかったと思います。
民法の問題の難易度も高まる中での結果であり、受験者の努力の積み重ねに敬意を表したいです。
一方で、宅建試験はあくまで「資格試験」です。
法律や不動産に関する知識を試されるものですが、実務で求められる能力やスキルとは異なる面もあります。
そのため、点数や合格率だけを見て試験全体を語るのは少し違うかもしれません。
私自身も、資格を取得した後の学びや経験が、業務に大きな影響を与えると感じています。
2. AIの進化がもたらす宅建試験の変化
AIの進化は、宅建試験の受験対策にも影響を与えています。
例えば、AIを活用した学習ツールでは、過去の出題傾向を分析し、出題者の癖や傾向を把握して効率的に学習することが可能です。
このようなツールを使うことで、従来の学習方法では見落としがちなポイントにも対応できるようになりました。
しかし、この変化がもたらす課題もあります。
学習テクニックに特化した受験者が合格する一方で、本質的な法知識や実務能力を持つ人が試験に不合格となる可能性もあります。
試験そのものの意義が問われる時代が来ているのかもしれません。
3. AIが変える宅建士の役割
AIは試験対策だけでなく、実際の宅建士業務にも変化をもたらす可能性があります。
契約内容のチェックや重要事項説明といった業務も、AIが的確に、かつ効率的にこなす時代がすぐそこまで来ています。
正直なところ、「AIの方が宅建士より優秀ではないか」と感じる場面もあります。
例えば、法律の細かな改正点を見落とすことなく、契約者に応じて分かりやすく説明できるAIの登場は、もうすぐ実現しそうです。
こうした技術の発展により、宅建士という仕事そのものが不要になる可能性も否定できません。
実際、不動産業界では、AIやテクノロジーの活用が進む中で淘汰される事業者が出てくるでしょう。
4. AI時代に求められる不動産業界の姿
では、AIが発展する中で不動産業界や宅建士はどうあるべきなのでしょうか?
一つ確実に言えるのは、「すべてがAIに取って代わられるわけではない」ということです。
どれだけ効率化が進んでも、土地や建物という「現場」を扱う不動産業には、まだ人間にしかできない役割が残されていると信じています。
例えば、地域に根ざした信頼関係の構築や、複雑な人間関係を伴う相続問題の解決など、AIには難しい場面も少なくありません。
ただし、それが「人間だからこそできること」に過度な希望を抱くという話ではありません。
現実問題として、AIが優れた部分は積極的に取り入れる必要があります。
例えば、事務作業の効率化や分析の迅速化などは、すでにAIが得意とする分野です。
これを活用しながら、私たちは新たな価値を提供していく方法を模索していくべきでしょう。
不動産業界も変化に柔軟に対応していくことが求められます。
5. 淘汰と進化の時代へ
AI時代の到来は、不動産業界全体にとって大きな転換点になるでしょう。
テクノロジーを活用し、効率よく業務を進められる企業は生き残り、従来のやり方に固執する企業は淘汰される可能性があります。
特に、地域密着型の不動産会社や中小規模の業者は、この波にどう対応するかが鍵となります。(業界全体として遅れている)
一方で、こうした変化は、新しいビジネスチャンスを生む可能性も秘めています。
AIを上手に取り入れつつ、地域のニーズに合わせたサービスを提供できれば、差別化を図ることも可能です。
これからの時代に求められるのは、単なる「不動産取引の代行者」ではなく、問題を一緒に考え、解決に導ける存在です。
6.弊社が取り組む不動産相続の相談窓口
当社では、不動産相続の相談窓口を設けています。
不動産を始めとする財産をどう引き継ぐのか、相続人の間で話し合いが進まず、悩まれる方も多くいらっしゃいます。
また、共有名義となって権利関係が複雑化した物件についての相談も増えています。
相続の場面では、専門的な知識に加え、家族の状況や財産全体のバランスを考慮したアドバイスが必要です。
こうした問題に向き合う際、私たちはお客様の立場に寄り添い、必要に応じて「問題解決のパートナー」としての役割を担っています。
特に、相続が関わる不動産は感情や人間関係が絡むケースが多く、AIが補助的な役割を果たすことがあっても、最終的なサポートは私たちのような現場を熟知した人間に委ねられる部分が多いと考えています。
7. まとめ
AIが進化し、不動産業界が変化する中で、私たちには大きな課題と可能性が同時に与えられています。
不動産取引の効率化や透明性向上を目指しながらも、人間にしかできない価値を追求することが重要です。
私たちは、不動産取引だけでなく、相続や権利関係の解決といった複雑な問題にも対応し、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供していきます。
不動産業界が大きく変わる時代だからこそ、柔軟で実践的な対応力が求められます。
これからも技術と経験を活かしながら、さらなる進化を目指していきます。
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
・HP: https://www.0120720901.com/
https://www.720901.com/
https://www.720.co.jp/
・mail info@720901.com
・
住所:大阪市浪速区敷津西1-1-25
Tel: 0120-720901(なにわくで一番)
Tel: 0120-720981(なにわくは一番)
Fax: 06-6643-3363
Fax: 06-6647-3363
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
関連した記事を読む
- 2024/12/01
- 2024/11/30
- 2024/11/27
- 2024/11/26
大阪ミナミ 高島屋前の戎橋筋にあった、大阪市立精華幼稚園・精華小学校の出身です。現在エディオン。
なんばスケート場・なんばプール・千日ファミリープール、今あるマルイの地下にあった、ゲームセンター等を幼稚園の時から遊び場にし、小学生の時は、友達の雀球・アレンジボール、コインゲームセンター、雀荘などで遊び呆けて育ちました。
世間では、そんな風うに育てば、ろくな人では無いと思われるか知れませんが、門前の小僧みたいなもので、何をすれば駄目なのか、何をすれば良いのか、がわかるようになったように思います。
そんなこんなで今があります。
「戦争」「コロナ禍」「地震」「円安」「デフレ」。一体この不況はいつまで続くのでしょうか。多くの国民がこの暗いトンネルの出口を探そうとあえいでいます。
不動産業というのは、世間の人から客観的に見ても、「何か恐い」「騙される」「うそをつかれる」「ふっかけられる」等の先入観で判断されがちです。事実、我々不動産業者が同業者を見ても、「狐とタヌキの化かしあい」の様なところも事実あります。その様な部分を改善しょうともせず、勉強をせず営業努力も怠って業界自体も現在に至っています。
そのような中、やはり、お客様の喜びなしではやっていけません。私たちはお客様の笑顔を見るために、本当にいいサービスを本当に喜ばれるように、生意気かも知れませんが、感謝されるお客様をどれだけ創る事ができたのかが大切だと考えています。
しかし、現実は非常に厳しい。まずは、その訳をお聞きください。土地建物の売買の場合、売り物件はどうしても、知名度のある、信用力のある、大手に流れてしまいます。
買いの場合は、極端な話し、手数料が安ければと言われるお客さんもいらっしゃいます。要は業者などどこでもよく、ちゃんと取引が出来れば購入してくれます。 買うのはどこの不動産屋でも同じ!しかし、売るの時は、大手!と言う心理がはたらいています。
大手と街の不動産屋の大きな違いは、資金力・信用力はもとより、取引時の重要事項説明書などの書類関係など調査力と、丁寧さです。街の不動産屋は、道路・ガス・上下水道・隣地境界・道路関係などの面倒のかかる調査は最近やっと当たり前になってきました。全ての不動産屋がいい加減では決してありませんが、でも、私も含めてそうかも知れませんが、不動産屋などをやろうとする人は、一発逆転ホームランを狙うような、楽して儲けようと思う人が多いのも確かだとおもいます。
ワンダーランドの沿革は昭和33年に私の父が難波歌舞伎座裏で南新商事創業(不動産業 免許番号第1590号)。南新商事のお客様を受けつがず、平成2年敷津西に、何とか一年分の生活費を工面し有限会社ワンダーランドをオープン。ゼロからのスタートでした。
平成2年と言うと、バブルの絶頂期で土地を2~3週間も物件を抱くと数百万円も儲かるという時代でした。売買のお客様には金額も張るため、本当の歳(27歳)は言えず、33歳ですと嘘を言わないと信用もされません。
そして、不動産業さえすれば儲かると錯覚し、営業を始めたのですが、土地の値段も坂を転げ落ちるように下がり、なかなか売買の仲介ができませんでした。
私自身、まだ弱冠27歳で、妻と二人で事務所にいるだけで電話もかからず、月に1件賃貸の契約が出来れば良いほどで、売買などは皆無でした。幼い子供がいたために、事務所の2階には子供を寝さす部屋として2畳の和室(現在もあります)を作りました。妻と子を養うどころか、不動産業だけではどうにもならず、妻もパートに行き、そして、夜は子供が寝静まってから、なんとか輪転機のリースが通った機械で寒い冬も、暑い夏も、チラシ作成し、それを妻と二人で配りに歩きました。しかし、結果を出すことが出来ず。妻には迷惑ばかりをかけていました。
なんとか、かんとか5年ぐらい持ちこたえることができ、その頃から1人2人とスッタッフにも恵まれ賃貸にも力を入れ、売買と賃貸の両輪で営業を進め、おかげさまで、平成11年6月に、大阪市浪速区元町1丁目(私の実家)に2店舗目を出すことが出来ました。(2020年に難波店閉店)
いくらワンダーランドが儲らなくても、嘘をついて儲けたくはありません、お客様に喜んで戴き「また使ってやる」と言われなければと考えております。
皆様に支えられて、浪速区内の元町・敷津西・敷津東・大国・難波中・戎本町の木津中校区での売買・賃貸の仲介実績をあげられるようなりました。
その間、小学校や中学校のPTAの会長や地域のお手伝いをさせて頂くようになり、賃貸管理も雪が春の日差しで徐々に溶けるように、任せて頂けるようになりました。
今は、この様にいろんな角度から応援してくれた皆さんに感謝しています。現在スタッフは私・妻を含め7名(内宅建士6)です。
幸せ感は人それぞれ違うかも知れませんが、今ある自分は皆さんのおかげで生活できる事に心より感謝し、皆さんの喜んでいる顔を思い浮かべ、一意専心に物事にあたっていきます。
好きな言葉 死は好むべきにも非ず、亦悪むべきにも非ず。 道尽き心安んずる、便ち是死所。 世に生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。 心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。