終活カウンセラーの研修を受けました
不動産・相続について勉強中の、ワンダーランドMAIMAIです。なぜ、人は終活をするのでしょうか?
不動産業界向けの研修に、終活カウンセラー協会の方がゲスト講師として来て下さいました。
そこで学んだことや考えたことを、今回は記載していきます。
終活とは。
終活とは、終焉活動、人生の終わりについて考える活動のことです。
「人生の終わりについて考えること」は、私たちが生きる上で避けたいと本能的に感じることかもしれませんが、その真の目的は"死に支度"をすることではありません。
むしろ、終活は自分がどう生きるかを考える機会であり、前向きな意識を持つべきだと言えます。
今、人生100年時代が本当にやってきています。
現在日本に100歳以上の人口は、9万500人いるそうです。
金さん銀さんがテレビやダスキンの100番100番のCMに出ていたのが懐かしいですが、あれが30年前、その頃の日本の100歳以上の人口は4000人です。
そして、30年後の2050年には約53万人が100歳まで生きる時代になるそうです。
日本人の健康寿命について、最近のデータでは男性は72.68歳、女性は75.38歳で、それに対して平均寿命は男性81.49歳、女性が87.60歳と言うデータがあります。
ここから単純に考えると、男性で8.81年、女性で12.22年程度、介護など誰かのサポートを受けながら過ごす期間があるようです。
このような社会の中で、終活に関するニーズは高まっていくと考えられるのですが、終活の具体的な内容としては、生前整理、エンディングノート、財産管理、相続遺言の順に、実施している方が多いそうです。
生前整理って何?自分にとっての生前整理を考える。
生前整理とは、人生の終末を見据えて、身の回りのものや財産を整理することです。
すごく抽象的ですね。何からすれば良いのでしょうか。
例えば私自身で考えると、今日家に帰れず事故などで死んでしまったら、どうでしょうか。
朝コーヒーを飲んだマグカップがそのままシンクに置いてあるし、衣替えが中途半端で服の引き出しの中がごちゃごちゃしているし、リビングの机の上に郵便物とか、後で整理しようとした保険の書類とかいっぱい置いたままだし、こんな所には書けないような見られたくないものもあります。
あとは、クレジットカード、サブスク、宅建免許など死亡時には届出をしなければならない資格類。以前書き出しておこうと思ったけどやっていないままです。
預金が少しあるけど、みんなで分けるほどの額ではないので、それを使っておばあちゃんの家をバリアフリーに改装して、住みやすくしてあげてほしいな。
来月くらいに会おうと思ってた友達、食べに行きたかった店、やり残したこともたくさんあります。
私の場合の生前整理は、まず自宅の整理整頓と不用品の処分、クレジットカードや銀行口座、死亡時に届出が必要な資格類の整理、遺言ってほど大げさな物でなくてもいいけど私の遺志を家族に分かるように残しておくこと。
それから、会いたい人に会い、行きたい場所に行くことなのかもしれません。
生前整理とは。
一般的に、生前整理で具体的に行われることは、
・物の整理
・資産の整理
・資産の使い方などの遺志を伝えること
のようです。
終活で行われている、生前整理、エンディングノート、財産管理、相続遺言は結局全部、生前整理の中に含まれているようですね。
まあ、言葉の定義の話は今重要でないので置いておきます。
物の整理では何をするのか?
自宅のクローゼットや物置にある物を確認し、不要なものを少しずつ処分することから始めましょう。
使わない衣服や家具、古い書類などは、ゴミに出したりリサイクルして処分します。
残された物を、家族が処分しやすいように、日ごろから整理整頓をしておきましょう。
研修の中で、子どもが親世代の生前整理をすすめるために、まず一緒に部屋の整理をすることから始めてはどうかというお話もありました。
「終活をしろ」と家族から言われると、なんだか傷付いてしまいます。
一番の目的は、親世代が家の中で転倒したり怪我をする事の防止、安全確保のためです。
片付けは、すごくエネルギーを使うし、1人ですると気持ちも折れて、なかなかすすみません。
一緒に整理整頓していると、親の大切にしていることや価値観を知ったり、大切な書類の場所を把握できたりします。
資産の整理は何をするのか?
銀行口座や保険契約、不動産の資料など、自分の資産に関連するものを整理しましょう。
これらの書類などを、家族が見つけることができるようにしておくことが重要です。
もちろん重要な文書は、安全な場所に保管しておいてください。
家族が見つけやすく、でも安全な場所って難しいですね。
不動産などの資産がある人は、どのように家族に相続されるのか考えてみましょう。
相続税、贈与税、控除が使える条件、相続が始まる前に準備しておくことで、節税できることも多くあります。
相続が始まるというのは、誰かが亡くなるということですが、家族を失って悲しんでいるところに、決めることや考える事が多く、そこで揉め事が起こったりすると、本当に大変です。
税金って、結構取られるし、引き換えに何かもらえるわけではないし、正しく払うのは大切だけど、無駄に払う必要はないんです。
遺志の伝えかた。
生前整理の一環として、遺産の使い方や自分の希望を家族へ伝えることも大切です。
遺言書は、相続に関する自分の意思を示すための書類です。
遺言書には、自らが手書きで書く「自筆証書遺言」と
公証人が遺言者から聞いた内容をまとめて作成する「公正証書遺言」があります。
自筆証書遺言は、全文、日付、氏名を手書きし、押印して作成します。
また、一定の要件を満たしていないと無効になる恐れがあります。
少なくとも、文字がしっかり書けるうちに作らないといけません。
最新の日付のものが優先されるので、新たに書き直すことも可能です。
亡くなった後に家族が遺言書の存在に気づかなければ意味がないので、家族が存在を知ることができるようにする必要があります。
令和2年から法務局が、自筆証書遺言書とその画像データを保管する制度も始まっています。
公正証書遺言は、勝手に書き換えられたり、捨てられたりする恐れがないもので、法律に詳しい司法書士などのサポートを得ながら作ることが多いです。
そのため遺言書が無効になる可能性は低くなりますが、費用や手間がかかります。
遺産とはまた違いますが、自分がどのような医療を受けたいのか書面で表しておける、「事前指示書」というものがあります。
・どのような治療を受けたくて、どのような医療処置は受けたくないのか
・自分が判断できない場合に、誰に判断を委ねるのか
などの意思を示すことができます。法的な拘束力はありませんが、9割程度その意思が尊重されるようです。
エンディングノートを活用する。
エンディングノートの内容には、
氏名、生年月日、住所、連絡先、過去の住所など、基本的な個人情報
遺言書、保険証券、銀行口座の情報など、重要な文書や資産の所在
家族や親しい人へのメッセージ
葬儀や埋葬の希望
などがあります。
エンディングノートを上手く活用する事で、物の整理や資産の整理、自分の意思を家族に伝えることができます。
家族のために大切な情報を残すことは、後々の手続きや遺族の負担を軽減するために重要です。
私もエンディングノートを書き始めているのですが、クレジットカードの番号や種類、銀行口座の番号や種類、これまで住んだ住所など、書くことが多くて大変です。
エンディングノートの作成は、家族などの信頼できる人と一緒に行う方が、スムーズに進められるでしょう。
またそれが、お互いの意見や希望を共有する機会となり、より信頼関係を深めることができるかもしれません。
何も言わなくても分かってくれる。それは難しいこと。
日本は1868年の明治維新、1945年の終戦を経て人口の急増、急激な経済成長、バブルの崩壊を経験し、2004年をピークに人口が減少し始め、今は出生数の低下や高齢化が進んでいます。
世界の国々に比べても、急激な社会変化が起こっており、世代間での考え方の差も大きいです。
例えば家督相続。
現在は法律的にも、均分相続の時代となっていますが、家督相続の考えは特に親世代には根強く残っています。
相続する方、される方ともに同じ考え方ならいいのですが、世代間の考え方の違いや、子が作る新しい家族との考えの違いが出てきたり、何も言わなくても分かって上手くやってくれるというのは、なかなか難しいです。
遺言書という決まった形でなくても、自分の意思を残しておくことで、残された家族が迷ったり、もめそうになった時に、解決の道しるべになります。
看護師での経験から思った事。
ここまでだと、私はすごく生前整理を勧めているような感覚になってきますが、違うんです。
周りの家族に甘えられて、家族に判断を委ねられる関係があって、そう生きてきたのなら、任せればいいと思います。
看護師をしている時、亡くなる人を複数見てきました。
家族の前では元気でいたい、心配はかけたくないという方は、明らかに体調が悪い日にも、家族が来るとびっくりするくらい元気な顔になるし、家族は本人が痛み止めを使いながら、何とか生活していたことを知らなかったこともありました。
あんなにしんどいのに、全部自分で管理しているのかと本当に驚きました。
そして、弱みを見せないことがその人の生き方なら、それがその人らしく生きていると言うことだから、無理に家族に本人の辛さに向かい合わせなくてもいいと思っていました。
「自分の病状は、自分には絶対言わないで欲しい。家族に全部決めてもらって欲しい」と考えている方もいました。
看護師よりも家族に弱みを見せ、しんどい時は家族にきつく当たっていることもありましたが、家族の方がそれを受け入れて、甘えさせてあげて支えているようでした。
どんな考えがあっても人それぞれで良いのですが、家族であっても言葉にしないと伝わらないことも多いです。
全部を言う必要はありませんが、これは自分で決めたいとか、家族に決めて欲しいとか、ある程度の意思表示をする方が、周囲のサポートが得られやすいと思います。
人はなぜ終活をするのか?
終活は、自分のためというより、家族や大切な人のことを考えて行うものです。
家族や大切な人のために、愛情の一つとして終活を考えてもらいたいです。
もちろん、終活を通して自分の人生をより充実させられたら最高だと思います。
相続や不動産の相談はもちろんですが、健康や入院について、エンディングノート記入のサポート、気軽に相談してください。
皆さんがより良い人生を過ごせるように、お手伝いさせていただきたいです。
⭐︎☆ 有限会社ワンダーランド☆⭐︎創業:平成2年4月
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